ダバオ市警察(以下DCPO)は、9月8日午後6時40分にR.カスティーリョ通り沿いで発生したあおり運転の事件を受け、ドライバーに対し、攻撃的なドライバーに冷静に対応するよう注意を促した。
この日、Grab(配車サービス)の車とオートバイのドライバーとの間で起きたあおり運転の事件はSNSで拡散された。DCPOのヘイゼル・トゥアゾン警部は11日の取材で、「ドライバーの皆さんには、特に道路でのトラブルを避けるため、交通渋滞中にイライラしないようお願いしたい」と述べ、相手に怒りをぶつけるのではなく、誤解を平和的に解決するため、すぐに警察に電話するよう促した。
DCPOの報告書によると、Grabの運転手ジョンさん(仮名)の説明では、セリ・シニア通りの曲がり角に差し掛かった時、女性を後ろに乗せたオートバイの運転手ロイ(仮名)のバイクの後部に車をぶつけたという。ジョンさんは謝罪し、その時点で渋滞を引き起こしていたので先に進むよう勧めたという。
しかし、数メートル先でロイはジョンさんに追いつき、後ろに乗っていた女性と共にジョンさんに対し車から降りろと怒鳴った。さらにそれでも満足しなかったロイは、ヘルメットで車の窓ガラスを叩き割った。ジョンさんは車を停めて外に出たが、そこで2人に殴られた。状況がさらに悪化する前に、傍観者たちが仲裁に入ったということだ。
バイクの運転手らは、Grabの運転手にぶつかられ、地面に倒れそうになったと警察に語った。トゥアゾン警部曰く、この事件はバランガイ(最小行政区)に付託され、陸運局(LTO)にはすでに報告済みだという。「警察のホットラインに連絡し、車両のナンバーを控え、事故報告書を提出するように。交通問題に対処するときは、怒りに身を任せるのではなく、適切なプロセスに従ってほしい」と警部は訴えた。
ダバオ市内は場所と時間帯によって渋滞が発生する場所があり、その時間帯にはドライバーのフラストレーションがたまりやすいのは頷ける。そのため現在ダバオ市では速度制限条例の実施に向けて準備が進んでいる。ドライバーが余裕をもって運転できるような道路状況が作れるか、条例が迅速に実施段階まで進むことを願う。