【News】マルコス大統領、25年12月の中間選挙に向け自身の政党に14知事を入党させる

フィリピン国旗

フェルディナンド・マルコス大統領(愛称:ボンボン)は、2025年12月の中間選挙を20ヶ月後に控え、今年8月24日から政治構造を強化するよう動き始めた。

マルコス大統領は、自身が昨年3,160万票以上を集めて当選するまで一度も選挙で勝ったことのない、2018年設立の少数派政党であるPartido Federal ng Pilipinasに14人の州知事を所属させた。この中には、自身の息子であるイロコスノルテ州のフェルディナンド・アレクサンダー・マルコス3世議員も含まれており、同氏はNacionalista党から離党して大統領の党づくりをサポートした。

24日にマラカニアン宮殿での入党式でPartido Federal ng Pilipinasに入党したのは、ブキドノン州のロヘリオ・ニール・ロケ知事、バタネス州のマリルー・カイコ知事、オーロラ州のクリスチャン・ノベラス知事、ザンバレス州のヘルモゲネス・エブデイン・ジュニア知事、オクシデンタルミンドロ州のエドゥアルド・ガディアノ知事、カマリネスノルテ州のリカルテ・パディラ知事、アルバイ州のエドセル・グレコ・ラグマン知事、ボホール州のエリコ・アリストトル・アウメンタード知事、サザンレイテ州のダミアン・メルカード知事、ラナオデルノルテ州のイメルダ・ディマポロ知事、ダバオデオロ州のドロシー・ゴンザガ知事、ダバオデルノルテ州のエドウィン・ジュバヒブ知事、イロイロ州のアーサー・ディフェンソール・ジュニア知事、マギンダナオデルノルテ州のアブドゥルラオフ・マカクア知事、ラグナ州のキャサリン・アガペイ副知事、国家貧困対策委員会のロペ・サントス3世氏、農業省のアーラン・マンゲレン次官補である。

マルコス大統領は新メンバーと新役員を紹介した後、「我々は、政治的には少数派の政党だったものを、国内での多数派に変えた」と述べた。多くの権力の中枢を握ることで、政治構造が安定するとの考えだ。

今年3月時点でのマルコス大統領支持率は78%と高かったが、ここに来てさらに盤石さを増そうという考えが見て取れる。ドゥテルテ前大統領よりも過激な発言は今のところないものの、麻薬関連の死亡事件は多い。ところどころ故マルコス大統領の系譜も感じる発言も気になる。現大統領の任期中にフィリピン政治はどこへ向かうのか。今後も注目を続けたい。

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