7月24日、ダバオ市マリログ地区バランガイ(最小行政区)マランバのシティオキバカクで建設中の鉄橋が崩落した事故に関して、市技術者事務所(以下CEO)は一次報告で「工法」に責任があると結論づけた。
CEOのジョセフ・ドミニク・フェリザルタ弁護士は、8月3日のiSpeakフォーラムにて、7月31日にフィリピン土木学会、ダバオ構造技術者協会、ダバオ市建築官事務所(OCBO)と合同で検査を行ったことを明かした。「建設は59%ほど完了していた。崩落したベイリー橋は本来二重パネル構造であるべきだったが、パネルを設置していたブーム式作業機が、そこでベイリーパネルと衝突したのだ」とフェリザルタ弁護士は語った。
同氏によると、ブーム式作業機はベイリーパネルを設置するために橋を通過するはずだった。鉄骨構造はこの重量を支えるために二重の補強が必要だったが、なされていなかったという。「我々は請負業者に話を聞いたが、彼らは長い構造物でも常にそのような工法だと語っていた。以前49メートルのパネルで橋を建設したが、何も起こっていない」とのことだ。
この橋に関する最終報告書は、8月7日にまとまる予定だ。フェルザルタ弁護士曰く、この請負業者は共和国法第9184号(政府調達改革法)に基づく処分を受ける可能性があるという。
10人の作業員のうち、5人が死亡するという衝撃的な事故だったが、不十分な安全確保という原因はあまりにやるせない。このような事故の再発を防ぐため、行政や事業者単位での安全基準の遵守が求められる。