フェルディナンド・マルコス大統領(愛称:ボンボン)は、8月2日、マニラのマラカニアン宮殿にてロドリゴ・ドゥテルテ前大統領と会談し、先日のドゥテルテ氏の中国の習近平国家主席との会談について議論を交わした。
大統領広報室(PCO)はツイートで、新旧首脳は同様に他の問題についても話し合い、マルコス大統領はドゥテルテ氏から助言を受けたと述べた。チェロイ・ベリカリア=ガラフィル大統領広報官も同様のことを記者団に語ったが、具体的な内容については言及を避けた。
今回の会談は、マルコス大統領が先日2回目の施政方針演説(SONA)で、国際社会の伝統的なパートナーや新たなパートナーと戦略的提携を結ぶなかで、国の主権を守ると主張した後に行われた。「我々の進歩への旅は、国民の団結と社会的結束を必要とするだけではない。我々の国家が無傷で不可侵であること、つまり主権が保たれていることが不可欠なのだ」と大統領は語り、「我々は、ルールに基づく国際秩序を守るため、主権や領土の一体性を堅持する」と加えた。
マルコス大統領は、先日の「友人同士」の会談の内容を知っていることを主張した。中国は、2016年にハーグの常設仲裁裁判書が下した、南シナ海の大部分をめぐる九段線の主張を無効とする判決を拒否し続けている。