今年のフィリピンは女子サッカーが熱い。7月25日、FIFA女子ワールドカップ2023に初出場のフィリピン代表は、グループAの初戦でホームのニュージーランド代表を相手に歴史的な勝利を収めた。
前半24分、アンジェラ・ベアード(DF)のフリーキックから、サラ・エッゲスビク(MF)が無事にボールをサリナ・ボルデン(FW)に渡すと、ボルデンはヘディングシュートで大勢の選手の間からゴールをもぎ取り、これがフィリピンの歴史的な初ゴールとなった。
フィリピンがこの試合唯一のゴールを決めるまでの約20分間、ニュージーランドはボール支配率で圧倒していた。さらに、ボルデンのシュート以降、特に後半はニュージーランドの執拗な攻撃を耐え抜き、1-0で勝利を飾った。
昨年9月の親善試合では、ボルデンの得点でリードした後、ニュージーランドに2点を返され敗北を喫した。しかし今回は、ニュージーランドを最後まで無失点に抑えることに成功した。
後半57分、グループA暫定1位のノルウェーを圧倒したニュージーランドのハンナ・ウィルキンソンがヘディングシュートを放ったが、これはバーをかろうじて超えた。64分にはジャッキー・ハンドがシュートを狙い、これは僅かに左に逸れた。sarに67分、ウィルキンソンのパスを受けたハンドが同点ゴールを決めたが、オフサイドの判定が下り得点は無効となった。
FIFAランキング46位のフィリピンが26位のニュージーランドを下すという、まさに番狂わせの大金星だった。現在フィリピンはグループAで暫定3位に位置付けている。相手はいずれも格上の競合ばかりだが、残る試合もフィリピン代表の活躍に目が離せない。