少し前からフィリピンで流行しているというラトラト(Lato-lato、アメリカンクラッカー)。そんなラトラトだが、業者の値下げにより、6月最終週の50〜150ペソから、7月第1週は30〜120ペソに値下がりしているという。
7月3日にダバオ市内のバンケロハン公設市場とラモン・マグサイサイ通り沿いでの調査では、ラトラトは1個あたり30〜120ペソの価格に落ち着いていた。ラトラトを販売する行商のジューン・マカラヤ氏によると、業者が価格を下げたのは「需要も減っているようだから」だという。「流行が終わったようで、だからもうラトラトは売れないようだ」と語った。
一方、バンケロハン公設市場の業者ベイビー氏は、クラッカーの値下げは必ずしも需要の減少によるものではないとの考えだ。ラトラトを生産するための材料が減少しているだけなのだそうだ。「今ラトラトを購入している人は、これまで試したことがなかった人たちだ」という。
また、生徒のオーウェン・リスカルドさんは、自分たちの学校ではラトラトが流行っており、だから自分も買うつもりだと述べた。「今までは使い方が分からなかったし、安く買えるからよかった」とのことだ。
ラトラトは、糸で吊るされた2つのプラスチックボールが互いにぶつかり合い、振るとカチャカチャと独特の音を出すおもちゃである。練習すれば、ボールを手の上下に打ち合わせることができる。