サーファーの聖地や国内屈指のリゾートとして、最近ダバオッチの記事でも特集しているシャルガオ島。先日そのシャルガオ島のピラール町でシャルガオ国際ゲームフィッシングトーナメントが開催された。ゲームフィッシングとは、釣り道具の規格を定めた上で、釣った魚の重量を競うスポーツだが、この第13回大会は単なる大会以上の意味を持っていた。
4月21日から24日にかけて開催されたこの大会は、新型コロナウイルスの大流行や台風オデットの被害から島が復興したことを示しており、歴代の大会の中で「最も意義深い」ものとして注目を受けた。
この大会は、パンデミックのために過去3年間中断されていた。しかし、シャルガオのすべての自治体が大会の開催に関わったことから、その復活は歴史的とされている。
「シャルガオの9つの町全てが協力してこの大会を開催できたのは、このゲームフィッシングトーナメント史上初めてのことだ。この大会を成功させるために、私欲を捨てて資源を共有してくれた8人の町長に敬意を表する」と、ピラール町のMari Liza Resurreccion市長は語った。
観光局カラガ地方支部のIvonnie Beltran-Dumadag長官は、「この大会は、パンデミックや台風によって大きな被害を被った我々が立ち直ったという、強さと回復力の象徴だ」とした。
大会にはフィリピン、ドイツ、イギリス、日本、カナダから少なくとも31人が参加した。外国人選手の参加により、この大会は、シャルガオが再び世界各国からの訪問者を歓迎する準備が整っていることを示した。
Dumadag長官は、外国人選手が大会に参加することで、島が大いに活性化されたと、参加者らに感謝を述べた。「大会に参加してくれた選手たちに、改めて感謝したい。あなたがここを訪れ、旅をし、1泊するごとに、それはピラールやシャルガオ全体の仕事、生計、経済活動の活性化に寄与するのだから。何度も足を運んでもらえると嬉しい。ピラールの人々は、釣り人たちがいなければ、アジアのゲームフィッシングの聖地としての地位を主張することができないのだから」と語った。
スリガオデノルテ州議員のFrancisco Jose “Bingo” Matugas氏によると、この大会の第一の効果は、地元の人々に責任ある漁業を奨励することだという。また、観光の面でも影響があるのだそうだ。この島は、パンデミックによって大きな影響を受けた。1日15便飛んでいた飛行機が、パンデミックの間は0になった。「0から1日1便、2便、4便に。現在は14便にまで回復した」とのことだ。
観光は島の主要な収入源だ。この大会をきっかけに、シャルガオ島の他の魅力がさらに広く知れ渡れば嬉しい。旅行の機会があれば、ぜひシャルガオ島も候補に入れてみてはいかがだろうか。