【ミンダナオッチ】むしろここからが本番!日暮れのジェネラルルナ散歩〜夜の部〜

シャルガオ 夜の部
シャルガオ 夜の部

皆さんこんにちは!ダバオッチのミズキです。昼間のシャルガオというのは、ちょっと歩くと汗がダラダラ吹き出して大変なことになります。そのため移動は徒歩よりもトライシクルに頼ってしまいがち。

しかし、日が沈む6時前を境に、一気に出歩きやすい気温に下がります。何にも考えずに街をぶらぶら歩くなら、夕暮れからがチャンス!音楽と光が溢れ、華やかな雰囲気に包まれます。

もちろんトライシクルにも乗れるのですが、ここはあえて徒歩で。昼間には気づきにくい魅力がお店の数だけあります。ということで今回は、そんなシャルガオの夜が一番楽しめる、ジェネラルルナを散歩してきました。レストランと一緒に、道中の風景も合わせてお楽しみください。

まずはミンダナオッチのおさらいです。

ミンダナオッチロゴ

ミンダナオッチでは、ダバオを飛び出して未開の地、ミンダナオ島全体の政治、経済、観光、治安、おすすめ情報を皆さんにお届けします。

ミンダナオ島の話

ミンダナオ島はフィリピンでルソン島(マニラ首都圏のある島)の次に大きな島で、ダバオッチの本拠地ダバオ市がある島でもあります。フィリピンの南部、赤道に程近い低緯度にあるため常夏の気候が特徴です。日本では見られない植物の緑に、建物のレンガ色の屋根、真夏の空の青と、ビビッドな色彩が印象的です。

この島は、首都マニラがあるルソン島に比べて、ムスリム(イスラム教徒)が多い地域です。かつては紛争があり、その影響で治安に不安があると思われがちです。しかし現在は、日本とまでは行きませんが、かなり落ち着いてきました。都市により雰囲気は違うものの、明るく温かく人が多いです。

観光地としては、中小規模の都市が島内各地に点在しており、それぞれ美しい海を持っています。まだ大手資本に見つかっていないのか、あまり手の入っていない秘境の海がたくさんあります。行くなら今のうちです。ちなみにフィリピン最高峰のアポ山(標高2,954m)を頂くのもこのミンダナオです。

海だけでなく、スペイン占領期の歴史ある街並みや、それ以前から紡いできた独自の歴史も街ごとに異なります。行く都市によって「ミンダナオ島」のイメージがガラッと変わることでしょう。

ダバオやミンダナオ島に関する旅行のお問い合わせは、旅行会社ハローワールドさんにお問い合わせください。今回の筆者の旅もハローワールドさんに手配をお願いしました!

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シャルガオ島の話

シャルガオ島(Siargao Island)は、ミンダナオ島の北東に浮かぶ島です。1980年頃からサーフィンにお誂え向きの波が注目を集め、以来世界中から旅行者が集まるビーチリゾートへと進化してきました。

特に良い波が寄せるのがクラウド9。そこから南のジェネラルルナという地区に向かって道が伸びており、ここが島で最もホットな場所です。ホテル・レストラン・カフェ・土産物屋などが軒を連ね、連日の賑わいを見せています。

ヨーロッパやオーストラリアからの旅行者が多く、行き交う人々の言葉は大抵英語です。観光が島の一大産業なので、ホテルはどこも清潔で、レストランやカフェにはハズレがありません。建物の見た目も雰囲気が統一されており、日本で言う京都のような「旅行者向けの観光地」といったイメージです。

最近では、2021年の12月に台風オデットという巨大な台風に襲われ、壊滅的な被害を被りました。しかしそこから2年と経たないうちにほとんど復興が完了しており、現在は以前以上に洗練されたリゾート地の雰囲気を楽しむことができます。

ダバオからシャルガオ島までの行き方

ダバオからシャルガオ島までは空路がおすすめです。セブ・パシフィック航空のセブ・ゴーがダバオからシャルガオ島、シャルガオ島からダバオの直行便を週3便(月水金)で運航しています。(2023年4月時点)コロナ前はフィリピン航空もダバオ発着で直行便が毎日就航していましたので復活も近いかもしれません。

所要時間は1時間20分。ダバオを8時15分に出発し、9時35分にシャルガオに到着、復路はシャルガオ島を6時35分に出発し、7時55分にダバオに到着します。

復路は朝早いので、ホテルから空港までのバンを予め手配しておくと良いでしょう。ホテルの人に頼むと手伝ってくれたり、予約してくれたりします。空港からジェネラルルナまでは片道300ペソです。セブパシフィック航空

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Isla Cusina イスラ・クシーナ

まずは、朝から夜まで営業しているこちらのお店。筆者は朝に来たのですが、夜の方が盛り上がっていたので夜の部へお引越し。Isla Cabana(イスラ・カバーナ)という宿泊施設に併設されたレストランで、朝ごはんからスイーツ、がっつりディナーまでなんでもござれの幅広さが嬉しいお店。

朝に来るとこれはこれで爽やか。奥には前回の記事で紹介したココ・フリオがあります。人気店同士がめちゃくちゃ近いので、はしごしやすいんです。しすぎない方が良いのは前回述べた通りですが……。

カウンターの奥にお酒の瓶がぎっしり。ワインセラーもあります。左側にはケーキ。この写真を撮った後には、カウンターの透明なケースにマフィンが並べられていました。席もさまざまなデザインがありますが、雰囲気が統一されていて、洗練された印象です。それから、旅をする上でかなり大事と思われるトイレも綺麗でした。

カフェラテと朝食のプレートを注文しました。夜の部なのに朝イチで来るから。なんにせよ、栄養素のバランスがよくて助かります。旅行中は炭水化物と脂質とタンパク質だけでゴリ押しする食事が増えてしまうので、なんとかバランスを保っていきたいところ。これでチャージも合わせて472.50ペソ。観光地価格ですね。

とはいえ、数人で来て夜ご飯を大皿で頼めば、単価は結構抑えられるはずです。宿泊先で仲良くなった他の観光客と一緒に食卓を囲むのも良いかもしれません。人気メニューは公式Facebookページからも確認できます!

La Mesa ラ・メーサ

続いてはイスラ・クシーナから南に徒歩2分。こちらも朝から営業しています。席によってはコンセントが使えるので、少し長めの滞在にもぴったり。涼しげな色で統一された店内で、気分も涼やかです。

夜はカウンター席がおすすめです。フィリピン料理と洋食の他に、タイ料理も扱っており、お好みのお酒と一緒に流し込める濃いい料理が盛りだくさん。お酒を頼まなくても、トロピカルフルーツのシェイクや、さっぱり目のシーフード料理もあります。どれも見栄え・味の両方に余念がなくて素敵なものばかり。詳しくはこちらも公式Facebookをご覧ください。

ということで筆者は178ペソのパイナップルシェイクを注文しました。たっぷりの果肉が舌に嬉しい素材そのままのお味。夏っぽいことがしたいという抽象的な願いにドンピシャで正解を叩き出してくれます。

去年の7月にオープンしたばかりの新しいお店で、フレッシュな時間を過ごすことができます。ビーチとも近いので、サンセットを眺めてから来るのも良いですね。



さて、ここまで明らかに朝撮った写真と共にレストランを紹介してしまいましたが、ここからは写真も夜になります。

夜のシャルガオの街

ここでは道中「なんかエモ」と思った瞬間にシャッターを切ったスナップショットたちです。なんとなくの雰囲気を味わっていただければと思います。

2階席のあるレストラン。1階では果物やパン、お菓子なんかも売っています。

お土産屋さんです。価格帯は店によってピンキリ。大体どこのお店でも、ビーチサンダルと水着、Tシャツ、アクセサリーは置いています。

驚くほど狭い間隔でタトゥースタジオも並んでいます。ここはお土産屋さんの奥がスタジオになっているタイプ。筆者がここに訪れたのは夜の8時頃でしたが、スタジオはかなり混み合っていました。シャルガオにある丸い看板は大抵タトゥーです。

ジェネラルルナの道は、ヤシの木と茅葺きの建物が多くていかにもなビーチリゾートの貫禄があります。道ゆく人もリゾートの服装。シャルガオにいる間、長袖の人はほとんど見かけませんでした。長ズボンはホテルのスタッフさんくらいでしょうか。皆さんかなり身軽でした。

地中海料理のレストランです。ヨーロッパ系のお客さんが多いです。隣にはカフェも併設されています。お客さん同士の交流が盛んなようです。

三角形の光が印象的なお土産屋さん。シャルガオ島のお土産屋さんは、基本的に靴を脱いでからお店に入るシステムでした。店内があまり汚れないようにということでしょう。フィリピンに来てからお店で靴を脱ぐことがなかったので、とても新鮮でした。でもやっぱり床はしっかりスナスナしていました(笑)。

赤い照明が鮮やかなレストラン。お祭りの夜を思い出します。このくらいの時間になるとだんだんお酒を飲んでいる人が増えてきました。

ホテルのオーナーさんにおすすめされたレストランです。2つおすすめされたのですが、こちらは行くことができませんでした。残念。もう片方は次にご紹介します

Bebie’s BBQ ベビーズ・バーベキュー

「シャルガオっぽい物が食べたい」という筆者のリクエストに合うことだろうと、ホテルのオーナーさんが教えてくれたレストラン。入る前から、お肉を焼く煙の匂いが鼻腔をくすぐります。

午後7時くらいに行ったのですが、ほぼ満席でした。大きな席が空いていると思ったら、予約されていました。

実はこのお店、ジェネラルルナの中心部からは少しだけ離れているのですが、明らかに繁盛していたので一瞬で見つけられました(笑)。

注文は入り口のカウンターでするシステムです。カウンターの横には焼く前の串がぎっしり!おすすめはチキンとポークのBBQだそう。ということで、ポークのBBQ2本とご飯、それからマンゴーシェイク(計270ペソ)を注文しました。

炭火で焼かれたBBQは、ただでさえタレが染み渡っているというのに、さらにタレがついてきます。つけてもよし、かけてもよし。なんならご飯にかけたら「こういうのが結局一番うまい」の完成です。程よいお肉の食感と炭火焼きならではの香ばしさに味蕾が喜んでいました。

マンゴーシェイクも、素材の良さを生かしたフィリピンクオリティ。新鮮なマンゴーで作るシェイクはやはり一味違います。

お店の中にはステージがあり、生バンド演奏を聴きながら食事ができるという充実っぷり。ちなみにこの日は誰かの誕生日だっハッピーバースデートゥーユーが演奏されていました。フィリピンで外食をすると、ここに限らず誰かしらの誕生日が祝われています。

地元の人のおすすめというだけあり、筆者も1店舗だけ選ぶならここを推したいと思ってしまうレストランでした。

Nami ナミ

連日の大移動からの暴食に疲弊した貧弱な胃袋には、もはや動物性タンパク質は強すぎて耐えられない。なぜならこの日の午前中にカフェを4軒回って胃を下限から上限まで埋めちゃったから。そう確信した旅行5日目の筆者は、確実に胃に優しいものを追い求め、ジャパニーズレストランの扉を開けました。

日本。ここではちゃんと日本米にありつけるのではという期待が湧き上がります。もうお米と野菜だけ食べて帰りたい。

メニューを見ると……ある。ありました!揚げ出し豆腐とサラダ!胃袋が元気な方には丼やすき焼きもあります。これは期待できます。揚げ出し豆腐、カニサラダ、そしてご飯を1杯注文しました。チャージ込みで671ペソ。少々お高いですが、これも明日の健やかな行動のため。

もしかして:頼みすぎた

やってしまいました。しかし注文したからには完食を目指します。まずサラダ。フィリピンにおいてカニというのはカニカマのことです。蟹ではないのです。レタス、玉ねぎ、マンゴーの上に、大量のフライドカニカマ、最後にトビコとネギを散らしています。これだけでよかった可能性が浮上しました。何はともあれサラダの食物繊維がカニカマの塩気でスルスル入っていきます。た、助かる〜!

揚げ出し豆腐は豆腐のフライを甘いめんつゆに入れたようなお味でした。筆者の知る揚げ出し豆腐とは違いますが、これはこれでフィリピンの方には受けるが故の改良だろうと思うことに。少し申し訳なく思いつつ、お豆腐だけ取り出して、卓上のお醤油でいただきました。

ご飯は、普通のご飯でした。上に七味がかかっています。至って普通のご飯でした。それがどれだけ嬉しいことか。久しぶりに「普通の日本米」を食べてとても感動しました……!

筆者が食べている間に、お店には家族連れのお客さんが来店し、巻き寿司を注文。そしてここで裏巻きにチーズソースらしきものをかけて豪快に炙る板前のお兄さんを見て、ここはやっぱり日本食レストランというよりもジャパニーズレストランだなあとしみじみ。

何はともあれ、美味しいご飯が食べられて幸せでした。満腹です。

まとめ

ジェネラルルナの夜を歩くと、大人って楽しいのかもしれないという気持ちになります。仕事や勉強で息が詰まりそうな時に、思い切ってリゾートでハメを外すと、なんとかやっていけそうな気分になるものです。

もちろん「楽しそうだから」という理由でも、思い描いた以上のワクワクが手に入ることでしょう。それくらい、この島の夜は煌びやかで、誰でも楽しめるような「どこか」が見つけられるようになっています。

前々回の記事で紹介したアイランドホッピングは、4時過ぎにはホテルに戻ります。他のツアーも終了時刻は同じくらいです。シャワーを浴びて着替えて少し寝て。するとちょうどよく、一番楽しい時間に目が覚めるはずです。お気に入りがきっと見つかります。

次回の記事ではディポログを紹介します。サンボアンガ半島の付け根の方にあリますが、サンボアンガともシャルガオとも、ダバオとも違う雰囲気の街です。そちらもぜひ、お楽しみに。

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