【News】2023年下期のエルニーニョ確率は55%、降水量60%減が見込まれる

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フィリピン大気地球物理天文局ダバオ支部(以下Pagasa-Davao)の職員は4月17日、エルニーニョ現象が今年の7月から9月の間に発生し、2024年の下半期まで続く可能性が高いと発表した。Pagasa-Davao主任気象官のLolit Vinala氏は、「現在の乾季の後、今年の後半にエルニーニョが発生する確率は55%である」と述べている。

エルニーニョ現象とは、赤道付近の貿易風の弱まりにより、太平洋表層の暖水が東に広がり、それに伴って積乱雲も東側へ移動する異常気象の一種である。フィリピンではこの影響で、降雨や台風の発生が減少する。

Vinala氏によるとこのような変化は今年の第4四半期(10月から12月)から現れ、降水量が60%減少する可能性が高いという。「降水量の減少は、我々の農産物にとっては災害に等しい」とのことだ。干ばつの程度はまだ不明である。

同氏は、中程度または強度のエルニーニョが発生した場合、降雨量の減少により水の供給に悪影響を及ぼし、農業など水に依存する産業に影響を及ぼすと指摘した。

Pagasa-Davaoの前回の発表から約2ヶ月半。深刻な見通しは相変わらずだ。2018年から19年にかけてのエルニーニョ現象でも農業に深刻な被害が出た。市民の生活への影響がどこまで抑えられるか、不安が高まっている。

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