ダバオ市:第20回市議会は火曜日の定例会議において、市内の廃棄物発電(WTE)施設建設のための見返り資金を提供するようフェルディナンド “ボンボン “マルコス・ジュニア(Ferdinand “Bongbong” Marcos Jr)大統領に要請するという議案を、全会一致で承認した。
同市1区のテムジン “テック” オカンポ(Temujin “Tek” Ocampo)議員が提出したその議案は、マルコス大統領に対し、同プロジェクトの建設に必要な34億8600万ペソの政府補助金を提供するよう要請するというものだ。
オカンポ氏は議案の中で、市の衛生埋立地がほぼ満杯の状態であること、固形廃棄物の量が急激に増加していることから、廃棄物管理に対応する既存の技術を採用し適用することが必要である、と述べた。
「現在、世界中で採用され、実績のある効率的な技術の一つが廃棄物発電であり、これは廃棄物の埋立量を大幅に減らすだけでなく、最も重要な資源の一つであるエネルギーの供給にも貢献するものです。」と意見書にも書かれている。
2015年、ダバオ市は国際協力機構(JICA)と共同でフィージビリティ・スタディ(実行可能性調査)を行い、一定の条件のもと、市内にWTE施設を設置・運営することが可能であることを確認している。
日本政府は、フィリピンの発展と固形廃棄物の持続可能な管理方法の採用をさらに支援するために技術的および財政的支援の機会を提供しており、この目的のために2018年には、ここでのWTE施設建設のためのプロジェクトの一部を埋めるために50億1300万円の無償資金協力、または寄付金を提供している。