ダバオ地方の都市を「メトロダバオ」というひとくくりにし、ダバオ地方全体の発展を目指すメトロダバオ構想実現のため、「メトロダバオ開発機構(Metropolitan Davao Development Authority: MDDA)の設立法案が上院でも承認された。メトロダバオの設立が、さらに現実に近づいてきた。
下院の法案でもすでに承認された本法案は、上院でも賛成票23、反対票0、棄権票0で可決された。ダバオ市第三地区代表のIshidro Ungab氏も、社会経済的情勢の変化や成長、そしてダバオ地方の発展をうながす同法案が上院で可決されたことを嬉しく思うとコメントした。
メトロダバオ開発機構では、ダバオ地方の6都市と9の地方自治体を対象としており、これら都市を早く成長させ、ダバオ地方の都市化を促すことを目指している。メトロダバオにはダバオ市、Panabo市、タグム市、サマル島アイランドガーデン市(Igacos)、ダバオデルサル州ディゴス市、ダバオオリエンタル州Mati市、Sta.Cruzの地方自治体であるHagonoy,Padada,Malalag、ダバオデルサル州Sulop、ダバオデルノーテ州Carmen、ダバオデオロ州Maco、そして、ダバオオキシデンタル州MalitaとSta Malitaとなっている。
メトロダバオが設立されると、上述の都市や地方自治体での協力がさらに活発におこなわれることになり、計画、実行、計画やプロジェクト前のモニタリングなどを、足並みを揃えておこなうことができるようになる。Ungab氏は、MDDAの設立によって、ダバオ地方をひとつにし、協同して発展していくことにつながると自信をあらわにした。
上院議員は、「アフターコロナからの再生を図るとき、ワクチンの供給、夜間外出禁止令の実施、隔離措置が各地方自治体だけでおこなわれているのではなく、首都の議会や地方単位でおこなわれていることに気づくだろう」と述べ、ひとつになって取り組むことがいかに必要かを語った。
メトロダバオが実現すれば、ダバオ市だけでなく、ダバオ地方全体が一緒になって成長していくことが期待される。