【News】メトロダバオ都市計画マスタープランとは?ミンダナオの更なる発展を願って

ダバオ

ここ数年間、ミンダナオはフィリピンの「裏口」と比喩されることもあったという。しかし、このイメージを打ち砕くような「メトロダバオ都市計画マスタープラン」と呼ばれる計画が、2017年から打ち出されているようだ。具体的にどのようなマスタープランとなっているのだろうか?

同マスタープランは、メトロダバオが継続して成長できるような「青写真」そのものだ。人口の急増を見込み、輸送システム、廃棄物処理、水資源や電力の確保など、都市化のために必要な要素すべてに働きかけようというのが、大まかなマスタープランの内容である。そして、メトロダバオはダバオ市に限ったものではなく、ダバオデルサル州のDigos市およびSta.Cruz、ダバオデルノーテ州のTagum市、Island Garden City of Samal (Igacos)、Carmen、ダバオデオロ州のMacoも含んだものを計画している。ダバオ地方全体の発展を念頭に置いた計画なのである。

マスタープランの中では数々の大規模な計画が語られているが、その中で多くの説明を割いているのが「交通」である。プランでは「インフラの開発、特に交通インフラは都市として社会的・経済的に発展していくために必須の要素である。この中には道路網や大量輸送システム、世界とつながる空港や海港、物流システムやセンターの整備などが含まれる。」と書かれている。これに続いて「インフラの開発によって新しいエリアが開発されれば、さらに新しい実現可能なビジネスが生まれ、都市の開発は絶え間なく続いていくことになる」とも書かれており、交通が発達することで、メトロダバオの発達が加速していくことへの期待を伺うことができる。実際に、同プランでは、新しい国際空港の建設にも言及している。

これらの明るいプランを踏まえ、ミンダナオはフィリピンの裏口ではなく「表口」となりうるという展望も語られている。地理的条件を見ると、ミンダナオはオーストラリアやニュージーランド、パプアニューギニアや東南アジア諸国にも近く、フィリピンの表口となるポテンシャルを十分に秘めている。

同プランの実現は、まさにミンダナオの明るい希望なのである。