2022年1月12日(水)、大統領報道官のノグラレス氏は、ドゥテルテ大統領が空席となっていたミンダナオ開発庁長官にダバオ市議のアコスタ議員を任命したと発表した。アコスタ議員はドゥテルテ大統領のダバオ市長時代からの側近でもあり、長年に渡りダバオ市議会議員を務めてきた人物で元々は地元テレビ局のニュースキャスターである。
ドゥテルテ大統領の側近でもあるアコスタ議員がミンダナオ開発庁長官に任命されたことで、同議員は今後6年間に渡り、ミンダナオ島開発の要となる要職に就くことになるが、一連の動きは今年5月に大統領が期限満期で退任した後もミンダナオ島内にその影響力を残しておくためと考えられる。政府が進めるインフラ計画ビルドビルドビルドにはミンダナオ島鉄道やダバオ~サマル間の橋の建設なども含まれている。
アコスタ議員は2001年にダバオ市議として政治のキャリアをスタートさせた。ドゥテルテ大統領が市長時代に毎週日曜日に行われていたダバオ市の政権放送では元ニュースキャスターということで司会に就任、ドゥテルテ大統領が放送禁止用語を連発して発する中、冷静な切り返しとユーモア溢れるコメントから多くの市民に慕われる存在となった。
ノグラレス大統領報道官は、アコスタ議員が新しい職務で最善を尽くすことを願っており、ミンダナオ島の社会経済発展を加速させるために前任者が追及したイニシアティブを引き継いで更なる発展が為されることを期待しているとコメントしている。アコスタ議員はミンダナオ開発庁で8代目の長官となる。