東京オリンピックの女子ボクシングフェザー級で銀メダルを獲得したネスティ・ペテシオ選手は、がん治療を受ける子どもたちが入所する施設「House of Hope」にメダルを記念して受け取ったミロをすべて寄付した。また、ケソン州にある家も自身の妹にプレゼントした。
今回House of Hopeが受け取ったのは、ミロや同社ブランドの紅茶など計343ケースであった。また、今回同施設が選ばれたのにはネスティ選手の意向があったという。ネスティ選手は、「私のいとこもこの施設出身で、白血病から回復したんです。ずっとそこにいる子どもたちを助けたいと思ってきました」とコメントした。
House of Hope創設者のMae Dolendo医師は、自身のFacebookに、「オリンピックメダリストのネスティ・ペテシオ選手からHouse of Hopeに贈り物をいただいたことに感謝します。我々はあなたの成功をこれからも祈っています。あなたはフィリピンの、そしてフィリピン人一人ひとりにとっての誇りです」と投稿した。また、ペテシオ選手もミロ社に感謝を述べ、「ミロ社とスタッフの皆さん、このような機会をくださりありがとうございます。わずかですが、がんを患う子どもたちの力になることができました。これで最後ということにならないことを、そしてHouse of Hopeにもっと注目してもらえたら幸いです」と語った。
ペテシオ選手はミロの製品だけでなく、ケソン州に新築の家もプレゼントされていた。そして、10月25日に引き渡しがおこなわれた。この家は、ペテシオ選手の妹であるNice Zzaa氏に渡されることとなった。甥っ子に快適な環境で過ごしてもらいたいという、ペテシオ選手の願いから叶ったという。それだけでなく、有名ディズニー映画「カーズ」に出てくる車に似ていることから名付けられた「マックィーン」という車も、妹にプレゼントした。
ネスティ選手の周りの人々への優しさを感じる出来事であった。これまで休養していたネスティ選手は、11月からバギオでトレーニングを再開する。今後もネスティ選手の活躍に注目していきたい。