ダバオ市の救急消防部隊「Central 911」は、創立から19年を迎えた。この記念に際し、ダバオ市長のサラ・ドゥテルテ=カルピオ氏はビデオメッセージを送った。Central 911は、徐々にサービスの範囲を広げ、現在は新型コロナウイルス対応で業務を増やしているところだ。
サラ市長は、「特に今は新型コロナウイルスの影響でさまざまな課題があるなか、ずっと市に貢献してくれている皆さんに感謝します。アジアの中でこのシステム(911という番号で救急消防サービスを提供すること)を作った最初の都市であることを誇らしく思うので、Central 911のみなさんが継続して指令やミッションに取り組み、ダバオ市民に質の高い、効果的な支援をしてくれていることをたたえたく、誇りに思います。そして、このことは世界基準にもこれまでずっと準じています。勇気や思いやり、決意をもってこれからもダバオ市の人々のために働くことで、これまでの道のりが、皆さんの決意をさらに確固としたものにするでしょう」とコメントした。
Central 911の最高責任者であるEmmanuel R. Jaldon氏は、これまでの歩みを振り返った。そして、最初は救急電話の受け取りや部隊の派遣などをおこなう部隊だったが、「技術的にさらに進化」し「警察、救急搬送、レスキュー隊の派遣、消火にいたるまで対応可能な施設」へと変化を遂げたと述べた。そして、「これまでの功績はダバオ市役所、関係機関、Central 911の職員、そして私たちがサービスを提供する人々の継続的な支援がなければ叶いませんでした」と語った。
現在、ダバオ市は新型コロナウイルスの影響を受けている。そのため、これに対応するためのさらに「質の高い緊急対応」を提供しようと模索しているところだ。
同センターが創立されたのは2002年9月27日のことだった。Central 911には緊急電話の対応と救急隊の派遣、救急医療、都市部の探索およびレスキュー、消防、そして警察犬の派遣といったサービスを提供している。また、ダバオ市はフィリピンで初めて救急消防サービスを開始し、911という番号を使っている国の中では3番目に早く同サービスを導入している。
ダバオ市民の命を守ってくれているCentral 911の皆さんに感謝して過ごしたいと思う。