2022年の大統領選に、ダバオ市長のサラ・ドゥテルテ=カルピオ氏が出馬するかが注目されている。そのような中、サラ市長の名を勝手に使う詐欺も散見されており、サラ市長の選挙活動の道具を飛行機で送るといった話も出てきた。サラ市長は、このような行為には躊躇なく訴訟を起こすと発言している。
8月7日、SNSである動画が拡散した後、サラ市長は声明を出した。その動画では、ダバオ国際空港に映った団体が、サラ市長と会う、選挙運動に使う道具を持ってくるために飛行機を使うといったコメントをしていた。そして、サラ市長は、「私は誰にも大統領選に出馬するとは言っていません。そして、選挙運動に使う道具のために飛行機を使うといった話し合いも一切していません」とコメントした。さらに、動画に映っていた「Ituloy Ang Pagbabago Movement (IPM)」という団体についても知らないと述べた。
サラ市長によると、このような当人に身の覚えのない詐欺行為が起こっているという。そして、「このような行為は容認できません。私の支援者であろうとも、顔に泥を塗るようなことをする人には法的措置を取ります」とコメントした。
8月4日の警察の発表によると、サラ市長やダバオ市の当局者の名前を使って違法行為をしている詐欺集団が存在することが明らかになっている。これに関連し、この詐欺集団が2022年にサラ市長が大統領選に出馬するための選挙資金を集めるとそそのかしている疑いももたれている。
さて、実は問題となっている動画に映っていた団体IPMも、サラ市長のコメントを受けFacebookに動画を投稿している。そして、サラ市長とダバオオキシデンタル州知事に謝罪した。そして、「サラ市長は出馬するか分からない」と動画で話していたこととは真逆のことを述べると、サラ市長が支持者の気持ちを受け入れて出馬してほしいと今でも願っているとコメントした。
サラ市長の大統領選だけでなく、FMパスや新型コロナウイルス追跡システム(Safe Davao QR)などでも詐欺行為の注意喚起がなされたこともあった。
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