【News】犬のタグ付けや予防接種を義務化する条例、制定に向け話し合い進む

フィリピンでよく見られる動物といえば、犬だろう。可愛く、番犬としての役割を果たす一方、フィリピンに滞在していた人が狂犬病でなくなるケースが見られるように、恐ろしさも残っている。ダバオ市では、犬の予防接種とタグ付けを義務化する条例を整備しようと動いているところだ。

ダバオ市議会が制定を目指しているのは、すべての犬の飼い主やブリーダーに、予防接種とタグを付けるよう求める条例だ。市議会議員のRalph Abella氏は、「犬の条例(Dog Ordinance)」は、犬の所有を制限し、バランガイを徘徊する犬を減らす狙いがあると述べた。さらに、同条例によってペットを飼うことに責任を持ってもらうことにもつながると述べた。Abella議員は、「犬にタグが既に付いていることを考えれば、犬を野放しにした飼い主は処罰されることになるはずです。なので、住居の外で犬を野放しにするのを見逃してはいけないのです」と語った。

また、Abella議員は、自身がバランガイの長を務めているときの経験を話すと、自分もこれに関連した問題に遭遇したことがあると語った。「放し飼いの犬については、法律を設けるべきです。なぜなら、法律がなければ、バランガイで問題が起こりうるからです。例えば、放し飼いの犬に誰かが噛まれたとします。そして、バランガイで飼い主を呼び出すと、その人が私の犬ではないと主張することが挙げられます」と語った。ルールを設けることで、責任が誰にあるかを明白にできるため、法律が必要ということだ。また、同条例によって、飼い主に犬の登録を求めることにもつながるという。

現在、罰金は最大で5,000ペソが想定されている。また、現在、同条例は第一読会で承認されているが、まだ公聴会を執り行うには至っていないことも分かっている。

狂犬病は致死率100%の恐ろしい病気だ。最近だと、2020年6月15日、愛知県の男性が狂犬病で亡くなっている。この男性はフィリピン滞在時、2019年9月ごろに犬に噛まれて狂犬病にかかったとみられている。そして、2020年5月中旬から足首や腰が痛む、水を怖がるといった症状が見られていた。その後2020年5月20日、国立感染症研究所が狂犬病にかかっていることを確認した。そのほかにも、2006年にフィリピンで犬に噛まれた日本人男性2名が狂犬病で亡くなっている。

悲しい病気で亡くなってしまう人をなくすためにも、同条例の制定が望まれる。