3月30日(火)、ドゥテルテ大統領は4月以降の隔離措置や移動制限に関して、ダバオ市を4月30日まで引き続き一般コミュニティ隔離(GCQ)に据え置く決定をした。ダバオ市以外のダバオ各州については緩和された一般コミュニティ隔離(MGCQ)となった。
新型コロナウィルスの感染者が急激に増加しているマニラ首都圏やブラカン、カビテ、ラグーナ、リザールなどのルソン島各州は4月4日まで最も厳しい隔離措置(ECQ)が実施されているが、フィリピンおける新型コロナ新規感染者数は1日に1万人を超える日がある等、急速に感染が拡大している。
3月29日(月)、ダバオ市のサラ・ドゥテルテ市長はマニラ首都圏で発生している第2波がダバオ市内に波及しないよう、感染拡大を未然に防ぐためだとして、4月1日から4日までのホーリーウィーク期間中は市内全てのビーチ、リゾートなどを閉鎖するように命じる市長令(EO19)を発令した。
同市長は、地元のラジオ番組に出演した際、市民はホーリーウィーク期間中にダバオ市外のビーチやリゾートに行くことは禁じられていないとしながらも、混雑した感染リスクの高い場所を避けるため、ビーチやリゾートに行く予定がある人は日程を変更したり、祝日中は自宅で過ごすようにしてほしいと述べている。
ダバオ市は、新型コロナウィルス感染拡大防止策として夜9時から翌朝4時までの夜間外出禁止令、24時間での酒類販売禁止令を5月31日まで延長することを決めている。また、一度は除外されたダバオ国際空港到着時にPCR検査の陰性証明書を提出することを再度義務化し、証明書を持たないダバオ行きの乗客は搭乗を拒否されるとしている。