マニラ首都圏で新型コロナウィルスの新規感染者が急増する中、フィリピンでは一日あたりの新規感染者数が20日(土)に7,999人と過去最高を記録した。新規感染者の急増を受けて、ダバオ市はダバオ国際空港に到着する際に免除してきたPCR検査の陰性証明書の提出を再度義務化して、水際対策を強化する方針である。
ダバオ市観光事務所によると、ダバオ市ではマニラ首都圏やセブでの新規感染者が急増していることを受け、3月23日(火)からダバオ国際空港で再び検疫体制を強化、水際対策を徹底して行うため、乗客によるPCR検査の陰性証明提出を義務化するという。
また同事務所は、PCR検査は以前と同様に指定の病院で受ける必要があるが、フィリピン赤十字社が検査、発行する陰性証明においては唾液検査でも問題ないとした。但し、いずれにしてもフライトの72時間前までに受けた検査証明書のみが有効であるとしている。
当局の説明では、ダバオ国際空港に到着する全て乗客は、PCR検査陰性証明書が搭乗する前に必要となり、前回まで空港到着時に陰性証明書を持っていない乗客に対して実施していた無料の検査は実施しないとしている。また、入境するための陰性証明書は空港だけではなく、ルソン島やビサヤ諸島から陸路で移動する際も必要だとしている。
ダバオ市保健局によると、ダバオ国際空港から入境する際は出発地の空港で陰性証明書の有無を確認し、陰性証明書を持たない乗客の搭乗は拒否されるべきだとしている。ただ、陰性証明書を持参して到着していれば、14日間の自宅隔離は強制ではなく、推奨するとした。また、到着客はダバオ市の新型コロナウィルス追跡システム「DQR」に登録する必要があると付け加えた。