12月30日、この日をご存知だろうか。フィリピンの英雄「ホセ・リサール」の記念日「Rizal Day」である。この日、ダバオ市のRizal Parkでは、記念式典が行われた。そしてダバオ市長のサラ・ドゥテルテ=カルピオ氏は、市民に対し「もっと団結しよう」と語った。式典の中では、これからの新型コロナウイルス(Covid-19)対応や、市民へのメッセージが出された。
2020年は、Covid-19によって生活が一変した1年だった。感染拡大を防ぐために、外出禁止令や禁酒令、大勢での集会の禁止など、様々な対応がされている。12月に入り、ようやくCovid-19の新規感染者数も減少に転じたが、まだまだ予断を許さない状況に変わりはない。そのため、12月末で終了する予定だった外出禁止令や禁酒令は、1月末まで延長となった。ただし、クリスマス期間中に大きな新規感染者数の増加が見られなかったという吉報もある。まだまだ我慢が続くが、「結束」して、この難局を一刻も早く乗り越えたい。
さて、サラ市長は、式典で2つのメッセージを出した。1つは医療従事者に対してのメッセージだ。Covid-19の最前線で働くフロントライナーを「現代のヒーロー」だとたたえ、「Covid-19と戦い続けるフロントライナーたちは、まさにホセ・リサールの勇気と比較できるものだ」と述べた。
もう1つは「子どもたち」に対してのメッセージだ。ホセ・リサールは「教育」の力でフィリピンを救った英雄だ。サラ市長は、「ホセ・リサールは教育の偉人であり、私たちの子どもたちにも知っておいてほしい存在だ。自分の人生を豊かにするためにも、良い教育が大切だ」と語った。
2021年はCovid-19の驚異が少しでも収まることを切に祈りたい。そして、Covid-19のために日本に帰国せざるを得なかった人たちが、1日でも早くフィリピンに戻ることができる日が来ることを切に願いたい。
最後になりますが、今年もダバオッチをどうぞよろしくお願いいたします。
★ホセ・リサールの漫画もぜひご覧ください(下記リンクをご参照ください)。