【News】PCR検査の偽造陰性証明を提出した乗客らが市内で次々に逮捕される

マニラ空港

12月22日(火)、21日(月)にマニラからダバオ国際空港に到着した乗客ら5名が、空港に到着した際の検疫で偽のPCR検査陰性証明を提出したとして、逮捕された。ダバオ空港ではこれまでも同様の行為を行った乗客らが逮捕されており、偽の陰性証明書を提出して検疫を逃れようとする者が後を絶たない。

ダバオ市観光事務所の所長テクソン氏によると、先週からダバオ国際空港に到着した乗客で検疫時に偽のPCR検査陰性証明を提出して逮捕された者は合計9名であると報告している。乗客らのほとんどは空港到着時に鼻や喉を綿棒でぬぐって粘膜の細胞を採取するスワブ検査を回避したいという理由で偽造陰性証明を作成しているということだ。

サラ・ドゥテルテ市長は、地元のラジオ番組に出演し、このような行為や人々は、たとえ無症状だとしても新型コロナウィルスに感染しているリスクがあり、本人の知らぬ間に家族や周りの人々にウィルスを感染させている感染源となる可能性があるとして非常に危険な行為で無責任であるとコメントした。

また、このような行為を行う乗客らが市内の新型コロナウィルス感染状況を悪化させる可能性も十分にあるとして、空港当局に対して乗客がダバオに到着した際のウィルス検査体制を強化するとともに、乗客らによって提出されたPCR検査証明書を厳しく確認し、徹底的に偽の検査証明書を取り締まるように指示を出した。

ダバオ国際空港では到着した乗客らに対して無料でPCR検査を実施している。到着日の24時間から72時間以内にPCR検査を受け、その証明書を提出すれば到着時の検査で空港内に留まる必要がなく自宅で14日間の自主隔離期間となる。また、空港で検査を受けて陰性が確認された乗客らも検査待機所から移動したのち、自宅で14日間の自主隔離を実施しなければならない。

フィリピン保健省ダバオ支部によると、12月21日の時点でダバオ地方における新型コロナウィルス感染件数は合計11,592件とされている。1,915人が現在も感染中の患者で、9,219人が既に回復しており、458人が死亡している。合計数のうち、ダバオ市は8,159件、ダバオデオロ州が575件、ダバオデルノルテ州が1,391件、ダバオデルスル州は832件、ダバオオキシデンタル州が122件、ダバオオリエンタル州が513件、感染が確認されている。