24日(火)、ダバオ市のサラ・ドゥテルテ市長は、マニラ首都圏からダバオに派遣されている新型コロナウィルス感染防止対策チームが、新型コロナウィルス感染拡大防止対策上、感染症例報告の多い市内複数のバランガイに最も厳しい隔離措置(ECQレベル)を実施するかどうかを決定するだろうと述べた。
サラ・ドゥテルテ市長は、地元のラジオ番組に出演し、11月18日(水)に新型コロナウィルス感染防止対策チームやフィリピン保健省との対策会議を実施したことに触れ、11月前半に感染が確認された市内96のバランガイ(行政の最小単位)のうち、35のバランガイでの感染者数が総症例の80%を占めることを公表した。
ダバオ市内には全182のバランガイが存在するが、今回感染者数が増加しており完全封鎖される可能性のあるバランガイは、Buhangin Poblacion、Barangay 19-B、Talomo Poblacion、Agdao、Bucana、Toril Poblacion、Matina Crossing、Ma-a、Matina Aplaya、Cabantian、Catalunan Grande、Sasa、Panacan、Barangay 21-C、Pampanga、Daliao、Calinan Poblacion、Barangay 5-A、Bago Aplaya、Barangay 27-C、Centro (San Juan)、Tugbok Poblacion、Leon Garcia Sr.、Barangay 32-D、Barangay 9-A、Baliok、Barangay 20-B、Tibungco、Bunawan Poblacion、Lizada、Tigatto、Barangay 28-C、Barangay 7-A、Indanganとされた。
サラ・ドゥテルテ市長は、新型コロナウィルス感染防止対策チームが提案する最終決定を待つとしながらも、同チームが該当するバランガイの完全封鎖を決定しても市は方針に従い、協力を惜しまないとコメントした。また完全封鎖となった場合、全ての人がバランガイに閉じ込められ一切の外出が禁止されるかどうかは、対策チームの方針次第だとした。
仮に厳格なコミュニティ隔離措置(ECQ)が市内複数のバランガイで実施されれば、4月4日から5月15日に市内全土で導入されて以来となる。ダバオ市によると、11月23日時点で、市内で新型コロナウィルスに感染した人は5,881名確認されており、そのうち2,016名が現在も入院及び自主隔離中であるということだ。また、264名の死亡が確認、3,061名が既に回復しているという。