【News】第3の通信会社「DITO」2021年のサービス開始に向けてダバオ市でも着々と準備

ダバオの政商、実業家デニス・ウイ氏が率いる、フィリピン第3の通信会社DITOが2021年3月からのサービス運用開始に向けて、ダバオ市でも着々と準備を進めている。サービスの運用開始までに市内で通信用の鉄塔を237か所、建設する予定であるという。

通信会社DITOは、フィリピン最大の電気通信企業PLDT傘下のSmart、財閥アヤラコーポレーション傘下のGlobeに次ぐフィリピン第3の通信会社であるが、それまで通信業界は大手2社が市場を独占しており、市場での価格競争やサービス向上を阻害しているとして、ドゥテルテ大統領が2019年7月にサービス運用開始に必要なライセンスを承認した。

DITOによると、公式なサービス運用開始時期は2021年3月を予定しており、ダバオ市には鉄塔を237か所建設予定で、既に79か所は完了しているという。また、ミンダナオ島には880か所の鉄塔を建設する予定で、鉄塔建設はグループ企業のUdenna Infrastructure、Nokia – Huaxinが販売供給元になっているということだ。

同社の前身はMindanao Islamic Telephone Company社(Mislatel)である。主な株主構成は、デニス・ウイ氏の持ち株会社Udenna Corporationが35%、同氏のロジスティクス会社Chelsea Logistics Corporationが25%、中国の大手通信会社中国電信が40%となっている。

フィリピンの通信業界は、値段が割高でサービスレベルが低いと言われている。世界各国におけるデジタルトレンドの統計結果を集計したデータブックDIGITAL 2019によると、フィリピンは世界で最もインターネットの利用時間が多いにも関わらず、ネットスピードは世界38位(平均19Mbps)と費用は世界1位のシンガポールと同程度なのに対し、スピードはシンガポールの10%に留まっている。

第3の通信会社DITO、第4の通信会社Now等がフィリピン国内でサービスの運用を開始することで、大手2社が独占していた通信業界で価格競争が生じ、高すぎると言われている通信料が下がり、消費者がより安い、サービスや品質の良い通信会社を選択することができることが今後期待されている。