【コラム】「さすがに信じがたい!?フィリピンの薬草シリーズ第二弾」

3日後にまだ症状が続いていたら、今度は13枚の葉を用意して同じことをやります。治ったことがある人は引っ張りだこです。そしてさらに3日後にまだ症状が続いていたら、今度は21枚の葉で同じことをやります。「それでも治らなかったら?次は何枚?」と聞いたら「これだけやっても治らない例は知らないけど、もし治らなかったら病院に行けばいいのでは?」というものすごくまっとうな答えが返ってきて、現実とファンタジーのないまぜな感じがたまりません。(笑)

葉で患部をサワッっとこする

ここからは私の完全なる推測というか妄想ですが、これ、ひょっとしたら感染症を予防する文化の名残じゃないですかね? 麻疹や風疹、水疱瘡などは一度かかったらかからないとされており、一昔前では「こどものうちにかかっておいた方が軽く済むから、あそこの家に行って感染させてもらいなさい」なんて文化が日本にもあったそうです。

葉っぱを媒介して軽症のうちにウイルス感染させて免疫を得る、でもその葉っぱはそこらに置いておくと危ないので煙でいぶして消毒する…。こう考えると、この謎の儀式にも、意味があるような気がしませんか?

というわけで今回は、ちょっとにわかには信じられないような薬草を3つ紹介しましたが、昔は誰も「牛痘にかかったら天然痘にかからない」とか「アオカビからすごく効く薬が作れる」とかだって信じなかったわけです。ひょっとしたら、今回紹介した3つの中からも、すごい科学的発見が将来されるのかもしれません。常に誰かが信じていることに対しては「半信半疑」でありながらもリスペクトを欠かさない姿勢でいたいものです。