23日(水)、ダバオ市観光事務所(CTOO)は、新型コロナウィルス感染拡大の影響とダバオ国際空港における検疫体制の問題から、同空港発着の国内線フライト枠を制限して運航している件について、PCR検査が空港で実施できることになり、更なる乗客を受け入れる体制が整ったとして、マニラ-ダバオ間のフライトを増便することを発表した。
ダバオ市観光事務所の所長によると、増便するのは最も需要が高いダバオ-マニラ間で、現在は国内線各社に最大週2便のフライト枠が割り振られているが、これを各社最大週3便のスケジュールで運航できるようにするという。これにより、フィリピン航空、セブパシフィック航空、エアアジア航空の3社で最大週9便までダバオ発のマニラ行きが運航可能となる。
また、同所長はフライトの増便に関しては、各航空会社が最終的に決定するものとして、具体的な増便開始の日程については発言を避けたが、航空会社の発表によると、フィリピン航空及びエアアジア航空が、明日の24日から、セブパシフィック航空が明後日の25日から増便する予定となっている。
ダバオ市はダバオ国際空港を利用してダバオに入境する全ての乗客対して、予定されている出発時間から72時間以内に発行されたPCR検査の陰性証明を求めている。陰性証明を持参していない乗客は空港内でPCR検査が義務付けられており、結果が判明するまでは空港内で待機しなければならない。
現在ダバオ発着の国内線フライトは、ダバオ発、マニラ、セブ、クラーク行きのみが運航されており、イロイロやその他の都市とは運航が再開出来ていない。また国際線の再開については、新型コロナウィルス感染症に関する省庁間タスクフォース(IATF) の承認待ちとなっており、再開は未定である。
3月のパンデミック以降、ダバオ国際空港を利用してダバオに到着した乗客は、3月から8月までの間に128,542名を記録している。これは、昨年の同時期にダバオに到着した乗客、1,349,730名に比べ90%減となった。また、その到着客のほとんどは海外からの帰国者、他都市からの帰省者、仕事でダバオに戻る必要がある国内在住者であり、旅行客はほとんど皆無となっている。