【News】ダバオ市、アポ山の景観を崩す広告塔を撤去

ミンダナオ島の山間部に堂々とそびえ立つ「アポ山」。標高2,954メートルにもなる同山は、フィリピン国内で最も標高が高い山として有名であり、ダバオ市のどこからでも見ることができる。しかし、市内にはその景観を損ねている「広告塔」がある。ダバオ市と所有者の間で長い間もめているようであるが、ダバオ市はついにその撤去に乗り出したようだ。

ダバオ市長のサラ・ドゥテルテ=カルピオ氏によると、BankerohanのSandawa道路および Bolton橋沿いの広告塔は、アポ山およびサマル島の景観を損ねているとするダバオ市の条例No.092-2000に違反し続けているという。本条例は2000年に制定され、ダバオ市は広告塔の撤去を2006年3月17日に行う予定であった。

しかし、同年3月28日、ダバオ屋外広告協会(Davao Billboard and Signmakers Association:以下、Dabasa)は、撤去の差し止め、および本条例の無効化を裁判所に訴えた。ダバオ地方裁判所での判決は原告が勝訴したが、その後の最高裁判所での判決は逆転し、広告塔の撤去をしなければならない運びとなった。その後、市から広告塔の所有者に対し、自発的に広告塔の撤去を行ってもらうように手紙を送っている。しかし、誰ひとりとして、その撤去に応じなかったという。

そこで、2020年9月9日、ダバオ市は広告塔の「強制撤去」に乗り出した。この強制撤去は、市の要請に応じなかった広告塔が対象で、撤去にかかる費用は所有者に請求するという。サラ市長は「かかった費用が支払われるまで、鉄骨などの資材は市で預かっておく」と語っている。このことを受けて、広告塔の所有者数名が、自主的な撤去に動き出しているという。

「条例を施行するのに、時間がかかりすぎた」と、サラ市長は最後に語っている。広告塔所有者との揉め事も、これで一解決しそうである。