27日(木)、国家経済開発庁(National Economic and Development Authority 以下NEDA)のマリア・リムダバオ地方長官は、ダバオ地方の就業率に関して、2020年4月から6月の第二四半期は82.1%を記録し、昨年の同時期に比べ14.8%下落したことを公表した。
同氏によると、ダバオ地方の昨年同時期の就業率は96.9%であり、今回大幅に減少した原因は、新型コロナウィルス感染拡大と都市封鎖の影響で企業や個人事業主が営業停止、あるいは倒産したことによる負の連鎖だという。また、失業率は17.9%になったことも付け加えた。
NEDAによると、ダバオ地方の労働人口はおよそ1.96百万人と推定され、そのうち1.61百万人が現在も雇用が維持されているが、長引く封鎖や営業停止は宿泊、レストラン、観光産業に最も大きな影響を与えており、これらの業種での就業率が著しく低下しているという。
ダバオデオロ州の知事でダバオ地方開発評議会議長でもあるウイ氏は、新型コロナウィルス感染拡大と都市封鎖の影響で同地方が巨大な経済的損失を受けていることを認めた上で、現在は緩和された一般コミュニティ防疫(MGCQ)下にあることで、緩やかに経済が回復、雇用率も改善されてきているとの見解を示した。