【コラム】心当たりのある男性には一番怖い妖怪登場!フィリピンに住むなら知っておきたい妖怪図鑑 <第三弾>

雨の日、特にお天気雨の時に赤子の泣く声が聞こえたら、それはチャナックの罠だと言われています。また、猫の発情期の鳴き声が赤子そっくりに聞こえることがありますが、あれもチャナックの声だという人がいます。猫の声までチャナックだと恐れる男には、よほど心当たりがあるのでしょう。反省すべきです。

赤子のような姿の妖怪、といえば日本の「子泣き爺」がいますね。某アニメで有名になったあれです。西洋でも「異質な赤子が生まれてくる」系の怪談話は多く、「イレイザーヘッド」や「ローズマリーの赤ちゃん」のような傑作映画が作られてきました。基本的にどれも人間が持つ「罪悪感」につけこむ感じがあるのが赤子妖怪の嫌なところです。

この「嫌なところ」というのがまさに重要なところです。その注意喚起のためにこそ、これらの妖怪は存在するのです。妊婦を敬え、赤子を可愛がれ、それができないなら欲望のままに動くな、…そういうことです。

シリーズの最初にも言いましたが、「何を恐れるか」は「何を大切にしているか」と表裏一体です。フィリピンの人たちが恐れるこれらの妖怪たちを通して、彼らが大切にしていることを、ぜひ感じ取ってみてください。同じ発想で一度見たことのあるホラー映画を見返してみるのもお勧めですよ!

©Shinya Sawamura
©Shinya Sawamura
 

 

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