【コラム】心当たりのある男性には一番怖い妖怪登場!フィリピンに住むなら知っておきたい妖怪図鑑 <第三弾>

と、ここまで恐ろしい化け物として紹介してきましたが、私が住んでいる地域ではスィグビンは恐れられていません。なぜなら、スィグビンは血を吸うのではなく、カボチャの花を食べるとされているからです。えらく牧歌的で、全然怖くありませんね。っていうか、それ、普通の山羊なのでは?(笑)

なぜセブなどのビサイヤ諸島では吸血獣として恐れられているスィグビンが、ミンダナオ東部では牧歌的な存在なのか?これについては私もまだそれらしい説を見つけていません。誰か何か知っていたらぜひともご連絡ください。

さて、お次は、赤ちゃん型の妖怪「チャナック」です。フィリピンに住む男性諸君、必読です。前回に違法な中絶と妖怪にかかわりがあるのではないか?という自説を披露しましたが、このチャナックはもっと直接的に中絶とかかわりがあります。というのも、このチャナック、違法な中絶に失敗して死んでしまった女性のお腹の中から生まれてくる妖怪なんです。日本でいうところの水子に近い存在ですが、チャナックはもっと恐ろしいです。女性を中絶に追いやった男性に対して、ものすごい恨みと憎しみを持っているからです。

?Shinya Sawamura

チャナックは見た目も鳴き声も赤ちゃんそっくりなので、それで男をおびきよせ、壮絶なる復讐を果たそうとします。その復讐とは「男性器を食いちぎる」ことです。なるほど、無責任男に対してこれ以上の復讐はありませんね。