澤村信哉(さわむら しんや)
1976年生まれ、孤児院HOJ副院長。横浜国立大学卒業。
1999-2006年はフィリピン、ミンダナオ島にて、2006-2008年はブルガリア共和国ルセ市にて日本語教師として働き、教科書作成や教員育成にも注力。2008年からフィリピンに戻り、児童養護施設ハウスオブジョイの運営に携わる。現在は約20人のこどもたちと一緒に暮しながら、こどもの自立支援や就学支援のためのプロジェクトを手掛けている。
特技は20種類以上の楽器演奏と、主たる収入源でもある似顔絵描き。ダバオッチ創設者ハセガワが初めてダバオを訪問した2005年に面倒をみたのは実は私である。
私はミンダナオ島東部、ダバオから車で2時間ほど行ったところにあるダバオオリエンタルという田舎で10年以上暮らしています。私が住んでいる町はサンイシドロという人口3万くらいの行政地域で、主たる産業はヤシやマンゴーなどの農業と、漁業です。市長さんの環境問題への意識が高いので、他の地域に比べて鉱山開発や工場誘致などはしていないため経済的には貧しい人が多いですが、サンゴ礁をはじめとして自然がとても豊かで、そこで人々はなんともフィリピンの田舎らしい、のんびりした生活を営んでいます。
ただ、そんな田舎にもCOVID-19の影響はあります。1月あたりから「何か中国で怖い病気が流行ってるらしいよ」という噂が流れはじめ、2月には、日本に停泊していたクルーズ船のクルーにフィリピン人が多かったことから、日本も感染地だというイメージが強まり、私は現地の小学校の支援活動なども行っているんですが、視察に行くのを断られるような感じになってきました。それでも、普通の生活には一切の支障なく、2月いっぱいは日本から遊びにくる人も普通に受け入れて、海や川に遊びに行っていました。