【News】ダバオ市からの渡航、出発前のコロナ検査強化でPCRテスト必須か?

サラ・ドゥテルテ市長

ダバオ市はこれまで、ダバオへ渡航する移動者に対して、コロナウイルスのクイック診断テストを行ってきた。しかしながらクイック診断テストの効果があまり出ていないとの保健省の報告を受け、代わりに市外へ出発する渡航者の検査に重点を置くと発表した。

サラ・ドゥテルテ市長は先日の記者会見で、「現在、患者のダバオ市でのクイック診断テスト又はPCRテストの受診の是非は保健省の医師が判断している。ダバオ市は他の地域へ渡航する乗客に対して出発前の健康診断を強化することについて政府に通知した」と述べた。また「これから搭乗しようとしている乗客にPCRテストでコロナウイルス陽性反応の結果が出た場合は、搭乗を許可するべきではない」と語った。

このドゥテルテ市長の発言を鑑みると、今後、市が渡航予定者全員に対してPCRテストを課していく可能性がある。現在、ダバオ市から市外へ渡航する場合に新たに提示が必要だとされているものは、1)バランガイ証明書、2)保健省が発行する医療証明書、3)移動許可証のみ。

しかしながら、この構造には、ダバオ市に到着した乗客の健康状態を評価するためには、出発前に他の地方自治体によって発行された医療証明の情報に頼るしかない、という問題が内在している。

サラ・ドゥテルテ市長は先日6月13日、保健省からダバオ地域で新たに19例のコロナウイルス症例が確認され、うち17例がダバオ市であったという報告を受け、一部地域の封鎖を決定した。