元ダバオ市長で現大統領のドゥテルテ氏御用達のホテルとしても知られ、 ダバオのシンボル的な存在である「マルコポーロホテルダバオ」は本日、22年の歴史に幕を閉じる。昨日、同ホテルは自社のフェイスブックページに利用者への感謝とスライドショーメッセージを掲載した。
同ホテルは、新型コロナウィルス感染拡大の影響で経済的な損失を受けたことにより、無期限での営業を停止することを5月7日に表明した。事実上の倒産である。営業停止に伴い、従業員も解雇され、解雇手当が支給されることになっている。
マルコポーロホテルダバオは1998年に開業し、香港を拠点とするマルコポーログループとしては最初のフィリピン進出であり、ミンダナオ島ダバオ市で初の国際的チェーンホテルとなった。
ダバオの観光、ホテル、リゾート業界は、新型コロナウィルス感染拡大の影響で営業が停止しており、財政的に厳しい状況が続いている。フィリピン保健省ダバオ支部によると、6月14日現在、新型コロナウィルスに感染したダバオ市内の患者の総数は362名であることが発表された。市内では毎日一定数の感染者が確認されており、収束という状況にはまだ時間がかかりそうである。