フィリピン保健省ダバオ支部によると、5月25日現在、新型コロナウィルスに感染したダバオ市内の患者の総数は231名であることが発表された。うち22名が死亡し、110名は既に回復したという。1日で新たに2名の感染者が確認された。
ダバオ市では4月4日から5月15日まで強化されたコミュニティ防疫施策を導入していたが、その措置を緩和して5月16日から一般的なコミュニティ防疫に移行している。しかしながら、集団感染が疑われるケースも発生し、市内七か所のバランガイ(行政の最小単位)は非常に危険度が高い場所として立入制限区域に指定されている。
25日(月)、サラ・ドゥテルテ市長は地元のラジオ番組に出演し、31日に期限を迎える一般的なコミュニティ防疫(GCQ)延長の是非について、6月1日以降に現状よりも厳しい隔離措置に戻ることはないと述べ、現状維持もしくはさらに規制を一段階緩和したコミュニティ防疫施策に移行する可能性を示唆した。
一般的なコミュニティ防疫に移行をした市内では、徐々に経済活動が再開され始めている。市内のショッピングモールでは、食料品以外の部門が再開し、一部テナントも営業を開始し始めた。ただ、市は外出制限は引き続き有効であり、市民は基本的に外出をせず、自宅で過ごすように呼び掛けている。