ミンダナオ島で10月に頻発した地震を受け、技術者のAllan Botuyan氏は、建築物の構造を免震性のある設計に更新していく必要があると ダバオ建築エンジニア協会(Structural Engineers Association of Davao)のイベントで述べた。
Botuyan氏は、フィリピン国内のほとんどの建築物の構造は剛構造であり、免震性がないと説明した。代わりとなる構造として、免震構造を挙げ、日本などの地震が多い先進諸国で広く取り入れられていること、またそういった国々では、病院などの公共の建物に免震機構が備えられている事例を解説した。同氏は政府機関と、公共建築物の建築設計を早期に移行するよう連絡を取っているという。
実際に、震源に近いコタバト州Trunanに位置する病院は地震によるダメージが大きく、建物を利用することができないと判断された。
Botuyan氏は、フィリピンは地震と結婚しているという表現を用い、地震対策は避けては通れないものだとアピールした。
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