現在、発展著しいミンダナオ島のカカオ産業は、マーケティングとカカオ豆の加工において課題に直面している。これを受け、ダバオ市の起業家向けイベント「Startup Weekend Davao」の主催者、Mary Rose Ofianga氏は、カカオ産業が抱える課題の解決を主題としたイベント「START-UP weekend Women Davao」の開催を発表した。
9月20日~22日に開催予定の同イベントは、技術革新の分野で起業に意欲のある女性を募集する。カカオ産業の課題を解決する一方で、女性起業家の育成を支援することも開催目的の一つだ。
Ofianga氏はこのイベントを通じて、カカオ豆の加工工程の効率化と、農作業の自動化を助ける技術を開発できるかもしれないと述べた。業界関係者もイベントに出席する予定で、起業家がビジネスモデルを考案するにあたり、考慮しなければならない課題を共有する。
また、イベント出席予定の業界関係者の主催で、イベント前の9月9日にワークショップ(IDEATION WORKSHOP)が開催されるとのこと。このワークショップでは、START-UP weekend Women Davaoに向けて、カカオ産業が抱える課題の説明会が行われる。参加機関には、農業従事企業のイノベーションを目的とするプロジェクトチーム「包括的開発・成長を目指す農企業パートナーシップチーム(Rural Agro-industrial Partnership for Inclusive Development and Growth)」など、官民問わず多くの関係機関が参加する予定だ。
Startup Weekend Davaoは、ダバオ市の女性起業家にとって、自身の技術を活用するまたとない機会だ。このイベントをきっかけに、世界市場へ売り出せるミンダナオ産カカオ製品が誕生するかもしれない。