ダバオ市のサラ・ドゥテルテ・カルピオ市長は、12日に行われた方針演説で、ダバオ市のカカオを世界的競争力のある高品質なものにしていく計画を進めることを明らかにした。市長は、「世界的に競争力のある高品質のチョコレートを生産することは、ダバオの小規模農家や中小企業、先住民にとって、非常に良い機会となる」と話した。
演説では、フィリピン農業省の農村開発プロジェクトの支援について強調、カカオの農家の支援の為に、900万ペソの予算が準備されていると話した。また、農村開発プロジェクトなどで、カカオの生産と、発酵済み乾燥カカオ豆のマーケティングを実施中であるとのことである。
このプロジェクトは、カリナン、トクボク、バギオ、マリログ地区の16グループが対象となっており、計で227人が様々な支援を受けることになる。中には、97人の先住民メンバーも含まれているとのこと。市長は、「私たちは、天候に左右されず、気候の変動に対して柔軟に対応できる農業を目指し、農家がビジネス志向のパートナーになっていくことを願っている。借金に苦しむ農家の悪循環を終わらせたい」と話した。
農業省ダバオ地方事務所のオナート氏は、「ダバオ地方は、フィリピンのカカオ生産量の80%を供給しており、地域の主要農産物の1つである。ダバオのマラゴスチョコレートは世界クラスのチョコレートを生産し、海外で評価を受けており、ダバオがフィリピンのチョコレート・キャピタルになる日はそう遠くない」と話している。