ダバオ市災害リスク軽減管理協議会(Davao City Risk Reduction Management Office:以下CDRMMO)のRodrigo Bustillo氏は記者会見の際、ダバオ市の洪水対策を目的とした条例を推進していることを発表。
CDRMMOは、ブハンギン地区のLa Verna Hills Subdivisionで豪雨の度に発生する洪水問題の対処、ならびに市の総合土地利用計画(Comprehensive Land Use Plan)の最新報告のため、調査を継続して行っているとされている。
現在、CDRMMOはダバオ市計画開発局(Davao City Planning and Development Office:以下CPDO)と協力して、建設禁止区域に含むべき危険地域の特定に取り組んでいる。特定が完了すれば、市民をより安全な区域に移住させることが可能になるとのこと。
Bustillo氏は、豪雨の際に川の水位が危険なレベルにまで上昇する可能性があるとして、川沿いに居住する住民に移住を奨励している。一方で排水管が住民の不適切な廃棄物処理により詰まってしまうことも移住の理由になっているそうだ。
公共事業道路省(Department of Public Works and Highways)は洪水問題への対策として揚水法を実施しているものの、これは短期的な解決策に過ぎず、効果もあまり期待できないとして、長期的な解決策を要請しているとCDRMMOは説明した。
ダバオ市は地理的に嵐の影響を比較的受けない地域ではあるが、適切な計画がなされていないゆえに洪水被害が生じている。CDRMMOとCPDOの協力により、洪水対策条例の制定が早まれば幸いだ。