ダバオ副市長のBernand Al-ag氏はこの度、環境保護団体の反対意見に応えるため、25億ペソ相当の廃棄物発電(waste-to-energy:以下WTE)プロジェクトに関する文書を一般公開すると発表。本文書には、市評議会で承認されたもの、10ヘクタールの用地に関する合意書、ならびに国と市の間の合意書が含まれている。
反対意見はNo Burn Philippinesが出しており、プロジェクトに対する反対運動をポスター等を通して、ダバオ市民にボイコットを行うよう呼びかけている。同団体曰く、現にその他の先進国にて失敗例が記録されているほか、WTEプロジェクトはコストも高く、持続可能ではないと主張している。
本プロジェクトは、今年の第3四半期より、国際協力機構(Japanese International Cooperation Agency)の助成金を通じて、Tugbok地区のBiao Escuelaにて建設が予定されていたが、Al-ag氏は4月30日に評議会にて、環境に影響を及ぼす可能性があると審議されていることから、プロジェクトの開始に遅延が生じていることを明らかにした。
しかし同氏曰く、環境天然資源省(the Department of Environment and Natural Resources)と協議したところ、プロジェクトは市内で実施可能であることを確認しているとのことだ。