【News】海洋生物学者、法的執行の強化を強く求める

サマル島
サマル島

海洋生物学者ならびにザ・D・ボーン・コレクター・ミュージアムの館長であるDarrell Blatchley氏は、ダバオ市における既存の法律の甘さを指摘。特に廃棄物の分別や管理を義務付ける法は厳しさが欠けているか、あるいは違反者の処罰に対する当局からの支援が不十分だと述べた。

現在の法律は十分な執行力がなく、仮に執行されたとしても、その効果は一時的なもので、1ヶ月が過ぎれば元に戻るほか、執行自体も限定的であると付け加えた。

Blatchley氏によれば、ダバオ地域の海岸では過去10年間にわたり61匹もの海洋動物が回収されており、そのうちの57匹は廃プラスチックごみの摂取が原因で死亡しているそうだ。また、この数値にはウミガメやジンベイザメは含まれていないとのこと。

さらに議員のMabel Sunga Acosta氏は、事業セクターへの影響から、市政府はプラスチックを禁止する提案を検討する必要があると述べ、徐々にプラスチック製品の使用を廃止していくことを提案している。

つい最近ではコンポステラバレー州のマビニ市の海岸で死んだアカボウクジラが発見され、解剖の結果、実に40キロもの廃プラスチックごみが胃の中から摘出されたことが国内外で報道されている。