【News】カカオ農家、きたる自然現象に向けて政府の援助を求める

カカオ
カカオ豆

ミンダナオ・カカオ産業開発協会(Cacao Industry Development Association of Mindanao, Inc.:以下、CIDAMI)のVal Turtur会長は、地元のカカオ農家がフィリピン政府の支援を強く求めていることを発表した。

これは、フィリピン大気地球物理天文局(Philippine Atmospheric, Geophysical and Astronomical Services Administration)が、今年3月から5月にかけてのエルニーニョ現象の確率を56%と予報していることが背景にある。

Turtur氏は、このエルニーニョはカカオの生産に影響を及ぼすと懸念しており、もし乾季が「カカオの木が芽を出し始める」6月・7月まで延長した場合、少なくとも生産量が30%も落ち込むと述べた。

そして今回、CIDAMIはその打開策として、政府に対しカカオ農家用の灌漑システムの提供を呼びかけた。氏曰く、カカオ農園の多くは、灌漑システムを導入する余裕がない小規模の農家が有しているとのこと。

ダバオ市は数年前から「チョコレート・キャピタル」を目指していることから、その原動力であるカカオの生産が落ちる事態は何がなんでも避けたいものだ。