【News】フィリピン航空、4つ星認定後の主要プロジェクトを発表

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イギリスに拠点を置く航空サービスリサーチ会社、スカイトラックスより4つ星認定を受けたフィリピン航空(以下、PAL)は、2018年以内に大規模なプロジェクトに取り掛かる。

先ずは、中距離路線の中規模市場を焦点に置いた、新機材の導入だ。6機が導入されるエアバスA321neoは、3月から運行開始の予定であり、5月までには就航する、マニラ/ブリスベンの直行便に使用される。12席のフルフラットビジネスクラスシートを備えた、ナローボディー機(内部の通路が一つしかない機材)を使用するのは、アジアではPALが初となる。エコフレンドリーで動力の高いA321neoは、低騒音であり、最長8時間までの飛行が可能である。また、機内では無料Wi-Fiも提供される。

さらに、4機のエアバスA350-900sも2018年内に導入予定であり、PALの機材の中で最も豪華なビジネスクラス、そしてプレミアムエコノミー、エコノミークラスが備えられる。この機材は、アメリカ東海岸への直行便に使用される予定だ。また、ヨーロッパへの路線拡大も予定している。先ずは、10月までにマニラ/ニューヨークJ.F.ケネディへの直行便を就航。そこからシアトルやシカゴ、西ヨーロッパの都市への乗り継ぎが可能となる。

マルチハブネットワーク戦略の一環として、クラーク、セブ、そしてダバオからの路線の強化も引き続き行っていく。3月にはダバオ/シアルガオ路線が開始、4月から10月の期間でセブ/バンコク路線は毎日運行することになる。

また国際線では、フィリピンからカナダ、UK、ニュージーランド、アメリカ西海岸・東海岸、ハワイ、ブリスベン、メルボルンには直行便のみを運行し、PALのみが、ボホール/韓国、セブ/東京・名古屋への便を運行している。A321neoは、マニラ/札幌、ニューデリー、ムンバイへの直行便にも使用される。

その他の主要なプロジェクトは、すでに始まっている、ニノイアキノ国際空港ターミナル2においての、900平方メートル、2階だてのマブハイラウンジの建設工事だ。新ラウンジには広いダイニングエリア、シャワールーム、マッサージエリア、会議室、バー、子供用プレイルーム等が備えられる。

PALは、クウェートからのOFWs(海外フィリピン人労働者)の無料送還に外務省、ならびに労働雇用省に協力している。このことはクウェートで困難な状況に置かれているOFWsの支援のため、PALがナショナル・フラッグ・キャリアとしてとして、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領の要請に応じたものである。