バランガイ40-D、ダバオ川岸沿い、ボルトン橋より河口側に住む住民の中で、自発的に家の撤去を行った者に、ダバオ市は補助金を支給した。143世帯が、市社会福祉局から新しい住居を見つけるための費用として、約2万ペソの補助金を受け取った。「自主的に家の取り壊しをした住民にのみ、補助金を支給します。反対に自主的に家を取り壊さなかった人への補助金はありません」と、サラ・ドゥテルテ市長は話した。
市は撤去命令発令後、対象地域の住民にしばらくの猶予を与えていた。市長は、「市は、自発的撤去のために1月の1週目まで待ちました。 あとは市エンジニア局がいつ取り壊しを行うかを決定します」と説明した。本来の取り壊し期限は昨年の12月末であった。しかし、市側が都市貧困問題に関する大統領委員会(Presidential Commission for the Urban Poor)からの承認を待っていたこともあり、住民にクリスマスを楽しんでもらうことにした。
市長は、次はバンケロハンの川岸付近の住民が、その危険地域から立ち去る番だと述べ、「バンケロハンは危険地域と指定されているので、少しずつ住民の移転を行います」。「ただ、まだどの世帯が移転対象となるかの特定ができていない。どの地区が対象となるか特定でき次第、市のそれぞれの部署と連携し、撤去、移転をすすめていく」と市長は付け加えた。