昨年の12月に辞任したパオロ・ドゥテルテ前副市長に代わり、1月10日の午後、ダバオ市議会議員の バーナード・アルアグ氏が、正式にダバオ市副市長に就任した。
氏の家族、内務自治省の担当者が証人として同席の下、氏はサラ・ドゥテルテ市長の前で宣誓を行った。新副市長としてアルアグ氏は、前副市長がやり残した業務もあわせて職責を全うすると述べた。パオロ・ドゥテルテ前副市長は、麻薬密売人との関係をめぐる疑惑や、自身の娘とのソーシャルメディア上で起こしたいさかいの責任を取って、昨年の12月25日に辞任した。
アルアグ氏は、副市長としてサラ市長をサポートし続けると話し、市長は、氏の宣誓の後、市長が遂行しているプログラムに氏からのフルサポートを得たと話した。新副市長就任に伴い、フロアリーダーと条例、法律、規則、及び特権に関する委員会の議長のポストが空くことになり、議会は次の人員を任命することになる。氏は、前副市長が始めたプログラムを継続するとし、現場で混乱は起こらないと述べた。
検眼医であるアルアグ氏は、ダバオ市トリルで生まれ育ち、2016年の市議会議員選挙では、ドゥテルテ大統領の政党から出馬し、最も高い得票率であった。また、7年ぶりのドゥテルテファミリー以外からの副市長の誕生である。
それぞれの選挙当選者と、各地区の投票者数から出す得票の割合を基として、最高位の市議会議員は、地方自治体法44項に則り、副市長になる資格を得る。