12月23日に発生したダバオ市、NCCCモールでの大火災は、午前9時23分の発生から32時間後、ようやく消火活動が終了した。モール3階で出火したとされる火災は、瞬く間に3階部分と4階部分を火の海と変え、消防隊や調査隊の侵入を許さなかった。
消化活動が難航する中、4階部分に入居するSSIコールセンターの従業員の多くが閉じ込められる事態となった。ソーシャルメディア上には、モール屋上で迫り来る炎と黒煙に逃げ場を失って助けを求める従業員の姿などが投稿された。
同日の夜、事件の報告を受けたドゥテルテ大統領は、モールに閉じ込められたSSI従業員の家族を訪れるため火災現場に到着した。その数分後には大統領の息子でありダバオ市副市長のパウロ・ドゥテルテ氏も現場に到着し、同氏から家族に生存確率は0%である旨が伝えられた。
困難を極めた消火活動は翌日12月24日の午後5時15分に終了し、現在は遺体の捜索作業などが行われている。
ダバオ市長のサラ・ドゥテルテ氏は、36名全員が発見されるまで捜索を続けるよう指示を出しており、建物内に閉じ込められた人々の遺体回収を進めている。