ダバオ市内では、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領がまだ市長であった2013年以降、大統領令第39号により市内を走る車両の制限速度が、時速30キロ~60キロ(道路により異なる)に制限されている。
スピード違反の取り締まりが強化され、主要道路では車両スピード測定器を使用して厳しい監視が行われていた。しかし、昨年まで毎日のように見られたこの光景は2017年に入り姿を消してしまっている。
この状況について、ダバオ市交通局の責任者であるエルネスト・カスティーロ氏は、市が所有していた4台の測定器全てが故障したためであり、2017年3月から新しい5台の測定器の到着を待っていると明かした。5台の測定器が調達でき次第、市内5か所に配置され取り締まりを継続して予定となっている。
また同氏によれば、2017年の交通事故件数は測定器が機能していなかったにも関わらず、安全運転を呼び掛けることで昨年の15,742件から13,049件に減少しているという。
しかし、測定器による監視がなくなって以来、スピード超過をするドライバーが後を絶たない状況になっているとも話しており、1日も早い取り締まりの強化が望まれる状況だ。