少なくとも35万人の市民が立ち退きを余儀なくされた、5ヶ月間にわたるマラウィでの激しい軍事攻勢を、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領が終結させた約1ヵ月後の11月16日(木)、ダバオのサラ・ドゥテルテ市長は、マラウィ市を訪れた。500万ペソの資金援助をマラウィ地元政府に手渡すためである。
大統領の娘である市長は、“グラウンド・ゼロ”を訪れ、数ヶ月にも及んだ戦闘の間に亡くなった、兵士や民間人に哀悼の意を表した。そして、聖マリア大聖堂にも訪れ、花を手向け、ろうそくに火を点し、祈りを捧げた。この大聖堂は、今年の5月に始まったマウテ-ISISと国軍の戦いにより、最も荒廃した建造物の一つだ。また市長は、マルトロット小学校とマラウィ市役所も訪れたとのこと。このサラ市長のマラウィ訪問には、タギッグ市のラニ・カエタノ市長も同行し、500万ペソの資金援助を地元政府に手渡した。
テレビインタビューにてサラ市長は、ダバオ市はマラウィ市再建のための計画、予算作成や社会福祉サービスなどの援助を含む、姉妹提携を申し入れしたいと話した。
市防衛局と国防省によると、マラウィ全体を再建するためには少なくとも10億~15億ペソが必要だとのこと。これらには、建物の再建築や、マラウィ市民への基本的な公共サービスやシェルターの提供を含む。