【News】ダバオ地域の家事労働者、賃金の引き上げを要求

ダバオ市役所

ダバオ地域の家事労働者は、もう少し、まともな賃金をもらえるように推し進めている。現在の法律の下では、都市や一級自治体で働く家事労働者への賃金は、月に最低2000ペソ~と定められており、雇用主は従業員を、社会保障制度(SSS)・フィリピン健康保険公社(Philhealth)と持家促進相互基金(Pag-IBIG)の福利厚生制度に加入させる義務がある。家事労働者は、光熱費・食費・家賃を払っていないので、月に2000ペソで十分だという雇用主がいる一方、家事労働者の代表は、金額は家族を養うのには不十分だとしている。加えて、これは、単身者にのみ十分な金額であると、3年間家事労働者として働くガロン氏は言う。

氏は現在、南ダバオ州ダバオ、マグサイサイのマグサイサイ障害者協会会長である、家事労働者は、勤務時間内で終えられる以上の仕事があり、それも2000ペソの給料では足りない理由だと 指摘する。「家事労働者は、少ない給料で週7日、1日24時間働きます。このことが、より多くの人材が海外で働くことにつながっているのです。」

「海外では少なくとも18000ペソ/月は稼ぐことができます。危険はありますし、家族とも離れます。しかし、より多く稼ぐための機会なのです」と、氏は話す。まともな仕事が不足していることも Pantawid Pamilyang Pilipino Program、政府の貧困層への条件付現給付プログラムを受け取る人が多い理由だとのこと。ガロン氏は、中には日に200ペソの給料をもらっている人もいます。一方で、月に3000ペソの給料をもらう人がいます。仕事内容には、洗濯や家の掃除も含まれます。

11地区地域三者賃金と生産性委員会(RTWPB-11)は、家事労働者とホームヘルパーの賃金引上げについての、最初の公聴会を10月16日(月)に行った。アグラバンテ地方11労働雇用省長は、彼らが家事労働者の賃金の引き上げについて熟慮しているところだと述べた。RTWPB-11は、来る10月23日と30日に、雇用主と家事労働者により提示された、新しい賃金の要求について、審議をする予定だとも話した。