ダバオ市のサラ・ドゥテルテ・カルピオ市長は、10月13日(金)、全国交通ストライキのため、16日(月)は市内の幼稚園からカレッジまですべての学校を休校すると発表した。但し、市はこのストライキに影響を受ける人たち、特に仕事に向かう人たちのためにバスを用意する。市長は、計画されたこのストライキを尊重し、このストライキは犯罪とはみなされないが、各自の行動・行為を自制するよう、ストライキに参加する人たちに呼びかけた。
10月9日(月)、ダバオ市でストライキを主導するグループ、“トランスミッション・ピストン”は、16日からの2日間、政府の“ジープニー近代化プログラム”に反対するために行われる、ストライキに参加すると表明した。ただ、マニラや国のほかの地域のストライキは2日間だが、ダバオでは1日だけだろうとも話した。“トランスミッション・ピストン”スポークスマンのバロン氏は、「市内の交通を少なくとも90%、午前4時から午後4時まで麻痺させることを目標としている。“ジープニー近代化プログラム”は、ジープニードライバーと運送オペレーターの生活に影響を与え、運賃や産物の価格の上昇にもつながる」と話した。
また、もう一人の“トランスミッション・ピストン”スポークスマンであるフェルナンデス氏は、「水曜日からダバオ市にはストライキの通知を渡している。それにより、市は市民のためにバスを用意することができる。また、市内の学校・警察・公共施設やビジネス施設にも大きなストライキを行うことを通知してある」と述べた。また、「主にこのストライキに参加するドライバーは、バンカル・ウラス・プアン・マティーナ パンギ・マティーナ アプラヤ、そしてトリルからである。ルート1から13のドライバーもこのストライキをサポートする。そしてササルート、パナカン・ブナワン・パナボからも参加を表明している」とも語った。
バロン氏によると、運輸省の乗合自動車フランチャイズガイドラインでは、国中で20万台のジプニーを段階的に廃止し、ソーラー又は電気動力でEuro4準拠のエンジン搭載の新しいジープニーに換えることを目標としている。多くのジプニードライバーは、120万ペソから160万ペソかかるこの新しいジープニーを買える、経済的余裕はない。しかしながら政府は、“ジープニー近代化プログラム”は、通勤・通学者の利便性の強化のために、安全性・省エネルギー・排出基準を満たすとしている。新しい車体は、防犯カメラ・GPSシステム・速度計・自動運賃徴収システム・ダッシュボードカメラとWi-Fiを搭載する。
一方でサラ市長は、「このことは市にとって、わすかなジープニーとバスが市内を走ることによる、市内の交通の流れを観察できるよい機会となることでしょう」と話した。