ミンダナオ島のビジネスリーダー達は、フランシス・ボンゴイ国際空港(ダバオ国際空港)を国の管理から分離し、今後の開発を独自に実行することができる独立管理団体が必要であるとして、その為の法案を申請するよう議会に再度要求した。この件は前議会より保留となっていた。
現在のダバオ国際空港は、Civil Aviation Authority of the Philippines (以下CAAP)という国家機関が管理。CAAPは本来、航空機の耐空性、操縦士および整備者の免許取得、航空交通管制基準の施行、航空機の事故調査など、民間航空の安全の為に義務付けられた機関である。
ダバオ市商工会議所の会頭ミラノ氏は、「現在ダバオ空港の管理は政府に委ねられており、独自のプロジェクトを遂行することができない状況である。観光客とビジネス客の両方をダバオに誘致できるような国際空港を目指し、マニラのニノイアキノやセブのマクタンセブ国際空港と同様に、国はダバオの独立運営組織を認めることができるはずである」と述べた。
また、「フィリピンで3番目の規模を誇るダバオ国際空港に管理組織が設立されれば、我々はCAAPより速やかにその管理を引き継ぎ、独自の開発プロジェクトを立ち上げ実行することができる。また独自のファンドを立ち上げることによって国の承認なく運営することが可能になる」と説明。
「空港をアップグレードする必要があるのは、投資家が最初に目にするところであり、空港ターミナルを通じて地域全体の良い印象を持ってもらう必要があるからである。空調、換気、X線機器などの改善を行い全ての利用客が満足するような良い空港にすること目指している」と述べた。