フィリピン最大手銀行の「バンコ・デ・オロ・ユニバンク(以下BDO:BDO Unibank Inc.)」は、2026年上半期(1~6月)の純利益が407億ペソとなり、前年同期の406億ペソをわずかに上回ったと発表した。中核事業が引き続き堅調に推移したことが、増益に寄与した。
自己資本利益率(ROE)は12.7%だった。
BDOは、期間中も堅調な事業運営を維持し、貸出残高は2桁台半ばの伸びを記録したほか、貸倒引当金繰入前営業利益も2桁成長となり、資産の健全性も改善した。また、将来的なリスクに備える慎重な対応の一環として、貸倒引当金を積み増した。
純金利収入は前年同期比11%増加した。全ての事業部門で2桁成長を達成したことを背景に、顧客向け貸出残高が15%増の3兆9,000億ペソへ拡大したことが寄与した。
総預金残高は前年同期比13%増加した。一方、当座預金と普通預金で構成されるCASA(Current and Savings Account)は4%増となった。
非金利収入は前年同期比4%増加し、保険事業が14%増と好調だったことが全体を押し上げた。
営業経費は1桁台の伸びにとどまり、その結果、貸倒引当金繰入前営業利益は前年同期比12%増となった。
資産の健全性も引き続き改善し、不良債権(NPL)比率は前年同期の1.75%から1.64%へ低下した。不良債権カバー率は132%となった。
信用コストは0.67%へ上昇した。これは、将来的なリスクに備えた慎重なリスク管理を反映したものだ。
株主資本は前年同期比8%増加し、1株当たり純資産(BPS)は121.78ペソへ上昇した。また、銀行の財務健全性を示す普通株等Tier1比率(CET1比率)は13.1%となった。
BDOは、堅調な事業基盤、健全な財務体質、市場をリードする地位を背景に、経済の先行き不透明感が続く中でも柔軟に対応し、変化する事業環境における成長機会を取り込む態勢が整っているとの見方を示した。






